水瓶座24度

場面とキーワード:Marc Edmund Jones『The Sabian Symbols in Astrology』(1953)。一部の場面は、原典の古い呼び方を今の言葉に言い換えています。訳と読みはオトマジカラボのオリジナル。

場面

A man turning his back on his passions teaches from his experience

心をかき乱す欲から離れた男の人が、自分の経験をもとに教えている。

静かな心で大きなことをなしとげる、経験に裏打ちされた導き手

キーワード

「平静(SERENITY):心が静かに落ち着くほど、君は大きなことをなしとげられる」

「悟り」「経験知」「穏やかさ」「教える力」「手放し」「内なる静けさ」

目指す方向性

  • あせりや欲に振りまわされず、落ち着いて判断すること。
  • 自分の経験を、次の人が使える知恵にして渡すこと。
  • 勝ち負けより、長く続く成果を選ぶこと。
  • 手放すべきものを、はっきり決めて手放すこと。
  • 静かに考える時間を、毎日の中に持つこと。

シンボルを読む

静けさから生まれる力

24度のキーワードは「平静」。
この度数の人は、心が落ち着いているほど、大きなことをなしとげられる人です。
まわりがざわついていても、君の中には静かな場所があるんです。

水瓶座は、風のサインの固定宮。
風は、ものごとを一歩離れて見る知性。固定宮は、ひとつのことを長く持ち続ける力のことです。
水瓶座には守護星が二つあって、そのうち土星は、経験を積み重ねて形にする力をあらわします。
風の知性に土星の落ち着きが加わって、ものごとを長い目で見られるんですよね。

このシンボルからは、こんな物語が浮かびます。

川ぞいの町の、自転車工房。
店主の男の人は、若いころレースで名を知られた選手でした。
今は週末になると、子どもたちに自転車の乗り方を教えています。
ある日、ひとりの少年が「どうしたら一番になれる?」と聞きました。
店主は少し笑って、「まずは、景色を見ながら走ってごらん」とだけ答えました。
少年がゆっくり坂を下りてくると、フォームは見ちがえるほどきれいになっていました。

勝ちたい気持ちから一歩離れたからこそ、渡せる言葉がある。
この度数の人は、自分の経験を、人を育てる知恵に変えられるんです。

経験を知恵に変える力

この度数の人の言葉には、重みがあります。
遠回りも失敗も、ちゃんと自分で通ってきたからです。
君の話す失敗談には、聞く人の肩の力を抜く不思議な力があります。
「この人も迷ったんだ」とわかるだけで、人は安心して一歩をふみ出せるんです。

教える、相談にのる、後輩を見守る。
そういう役目で、君はいちばん落ち着いて力を出せます。

手放す強さ

この度数の人は、手放すことが上手です。
いらない競争やこだわりから降りたぶん、本当に大事なことに力を注げるんです。
何かを手放すと、そのぶん手があいて、新しいものを受けとれるようになる。
君はそれを、経験で知っています。

ときには、落ち着きすぎて、ふつうの楽しみが物足りなく感じる日もあるかもしれません。
そんな日は、あたたかいスープやなんでもないおしゃべりを、ゆっくり味わってみてください。
静かな心は、小さな喜びでちゃんと満たされていきます。

ちょっとだけクセ

まわりが盛り上がっているとき、ひとりだけお茶の温度を気にしている。
相談されると、つい自分の昔の失敗談から話しはじめる。
経験を惜しまず分けてくれる、面倒見のよさです。

欲から離れた人の静かな声は、聞く人の胸の深いところにまで届きます。

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