牡羊座1度

場面とキーワード:Marc Edmund Jones『The Sabian Symbols in Astrology』(1953)。一部の場面は、原典の古い呼び方を今の言葉に言い換えています。訳と読みはオトマジカラボのオリジナル。

場面

A woman rises out of the water, a seal rises and embraces her

水の中から女の人が立ちあがり、続いて出てきたアザラシが彼女を抱きしめる。

どんな経験もまるごと力に変える、生命力あふれる開拓者

キーワード

「実感(REALIZATION):どんな状況でも、君は経験をまるごと自分の力にできる」

「目覚め」「始まり」「生命力」「飛びこむ力」「自分を知る」「新しい世界」

目指す方向性

  • やってみたいことは、準備が整う前に始めてみること。
  • 初めての場所、初めての仕事に、自分から名乗りをあげること。
  • うまくいったことも失敗したことも、自分の言葉で振り返ること。
  • 体を動かして、生きている手ごたえを毎日確かめること。
  • 自分のこだわりを大事にしながら、居場所をひとつずつ広げていくこと。

シンボルを読む

経験をまるごと自分の力にする実感

1度のキーワードは「実感」。
この度数の人は、どんな経験も、まるごと自分の力に変えていける人です。
頭で理解する前に、体で「わかった」をつかみにいくんです。

牡羊座は、火のサインの活動宮。
火は情熱と行動、活動宮は物事を始める力のことです。
そして牡羊座1度は、12星座360度のいちばん最初。
春分の日、太陽がこの度数に入るところから、占星術の一年が始まります。
つまりは、すべての始まりを背負った度数なんです。

このシンボルの場面を、物語にしてみます。

夏のはじめの湖。
泳げるようになったばかりの少女が、桟橋から水に飛びこみました。
冷たさに、息が止まりそうになる。
でも顔を上げたとき、彼女は笑っていました。
「水って、こんな感じなんだ」
岸にいた大きな犬が、しっぽをふりながら駆け寄ってきて、ずぶぬれの彼女に飛びつきます。
その夏、彼女は毎朝いちばんに湖へ向かいました。

少女が桟橋から飛びこんだように、この度数の人は、知らない世界に自分から入っていけます。
そして、飛びこんだ先で感じたことを、まるごと自分の力にできるんです。

新しい世界に飛びこむ生命力

この度数の人には、あふれるような生命力があります。
新しい世界を前にすると、怖さより「やってみたい」が勝つ人です。
みんなが様子を見ているときに、最初に手をあげるのは、たいてい君です。

火と活動宮がそろう牡羊座は、12星座の中でもいちばん「最初の一歩」に強い星座。
その中でも1度は、一歩目の中の一歩目です。
考えこんでいる時間が長いと、かえって気持ちがしぼんでしまうんです。

だから、まず飛びこむ。
「無鉄砲だね」と言われても、それでいいんです。
君は、水に入ってみて初めて泳ぎ方がわかるタイプ。
その順番が、君にはいちばん合っています。

こだわりが強いぶん、居場所が見つかるまでに時間がかかる時期もあります。
それは、君にぴったりの場所をまだ探している途中ということ。
こだわりがあるから、見つけた場所は長く君を支えてくれます。

自分を知ることから始まる目覚め

この度数の人の旅は、「自分を知る」ことから始まります。
何が好きで、何にワクワクするのか。
それを、経験を通してひとつずつ確かめていくんです。

場面の女の人は、水の中から立ちあがったところ。
水は、まだ形になる前の心の世界です。
そこから陸に上がるのは、心の中の思いが、はじめて現実の世界に出てくる瞬間なんです。

仕事でも、同じです。
マニュアルを読みこむより、現場に立って覚えるほうが早い。
一度体で覚えたことは、忘れません。
その実感の積み重ねが、君だけの自信になっていきます。

この度数の人は、新しいことを始めるたびに、新しい自分に出会えるんです。

ちょっとだけクセ

新しい習いごとの体験会を見つけると、内容を読む前に申しこんでいる。
旅先では、地図を見るより先に歩きだしている。
それだけ、始めることが好きでたまらない人なんです。

水の中から立ちあがった女の人を、アザラシが抱きしめる。
新しい世界に飛びこむたびに、君もこんなふうに迎えられていきます。

自分の星がどの度数にあるか見てみる → ホロスコープの部屋