牡羊座12度

場面とキーワード:Marc Edmund Jones『The Sabian Symbols in Astrology』(1953)。一部の場面は、原典の古い呼び方を今の言葉に言い換えています。訳と読みはオトマジカラボのオリジナル。

場面

A flock of wild geese

空を渡っていく、野生のガンの群れ。

しがらみにとらわれず軽やかに進む、身軽な自由人

キーワード

「身軽さ(INSOUCIANCE):どんな状況からも、君はふわりと抜け出せる」

「自由」「軽やかさ」「独立心」「旅」「仲間」「こだわらない心」

目指す方向性

  • 合わなくなった場所から、軽やかに次へ移ること。
  • 過去のしがらみより、今の気持ちを大事にすること。
  • 身軽でいるために、持ちものも予定も増やしすぎないこと。
  • 同じ方向を目指す仲間と、交代で前を行くこと。
  • どこへ行っても、自分のペースで生きること。

シンボルを読む

どこからでもふわりと抜け出す身軽さ

12度のキーワードは「身軽さ」。
この度数の人は、自由の達人です。
どんなにこんがらがった状況からも、ふわりと抜け出して、次の場所へ行けます。

牡羊座は、火のサインの活動宮。
火は前へ進む熱、活動宮は止まらずに動き出す力のことです。
ひとつの場所にしがみつくより、新しい空気を吸いに行くほうが、ずっと自然。
11度で「何のために動くか」を見つけた火が、12度では、しばられずに動ける軽さになっていきます。

この場面から浮かぶのは、こんな物語です。

湖のほとりの、秋の夕方。
長く勤めた仕事をやめたばかりの若い女の人が、ベンチに座っていました。
「これで本当によかったのかな」
そのとき頭の上を、ガンの群れが鳴きながら渡っていきます。
荷物も持たず、きれいな形にならんで、南の空へまっすぐ。
彼女はしばらく見上げていましたが、やがて小さく笑って立ち上がりました。
帰り道、彼女の足どりは、来たときよりずっと軽くなっていました。

ガンは、季節が変わると迷わず飛び立ちます。
その切り替えの軽さは、この度数の人にもそなわっている力。

この度数の人は、「もうここじゃない」と感じたら、身軽に次の景色へ向かえるんです。

ひとりでも、仲間とでも飛べる

この度数の人は、独立心の強い人です。
人に決められた道より、自分で選んだ道を行きたい。

といっても、ひとりぼっちが好きというわけでもありません。
ガンの群れは、先頭を交代しながら長い旅をします。
前を行く鳥が疲れたら、うしろの鳥が代わる。
同じ方向を向いた仲間とは、とても気持ちよく協力できるんです。

しばりはいらないけれど、つながりは大事。
それが、この度数の人の人づきあいです。
転職しても、引っ越しても、気の合う仲間とは不思議と縁が続いていきます。

軽さの中にある大事なもの

身軽でいるのは、この度数の人の大きな強みです。
ただ、なんでも「まあいいか」で流していくと、本当に大事なものまで置いていきそうになることもあります。

そんなときは、飛び立つ前に、自分に聞いてみてください。
「これは、私が持っていきたいもの?」
答えが「うん」なら、それだけは大事に抱えて飛べばいいんです。

大事なものだけ抱えて、あとは身軽に。
そうすれば、君はどこまでも遠くへ行けます。

ちょっとだけクセ

旅行の荷物は、いつもリュックひとつで足りてしまう。
「この先どうするの?」と聞かれても、「なんとかなるよ」と笑っている。
その軽さのおかげで、君はいつでも次の空へ飛べるんです。

空を渡っていく、野生のガンの群れ。
しがらみを置いて空を渡れる身軽さが、君にもそなわっています。

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