蟹座12度

場面とキーワード:Marc Edmund Jones『The Sabian Symbols in Astrology』(1953)。一部の場面は、原典の古い呼び方を今の言葉に言い換えています。訳と読みはオトマジカラボのオリジナル。

場面

A Chinese woman nursing a baby with a message

中国の女の人が、大事なメッセージを宿した赤ちゃんに、お乳をあげている。

心にある大切なものを現実の形にして届ける、希望の運び手

キーワード

「具現(MATERIALIZATION):心の中の大切なものを、君は現実の形にして届けられる」

「育む力」「使命」「母性」「祈り」「実現力」「受け渡し」

目指す方向性

  • 心の中で大事にしてきた思いを、目に見える形にすること。
  • 人や作品を、時間をかけて育てること。
  • 思いついたことを、メモや試作にして、まず手にとれる形にすること。
  • 自分の豊かさを、誰かの役に立つ形で差し出すこと。
  • 使命を感じられる仕事を、自分で選びとること。

シンボルを読む

思いを形にする実現力

12度のキーワードは「具現」。
この度数の人は、心の中にある大切な思いを、現実の形にできる人です。
夢を夢のままにせず、人の手に届くところまで運んでいけます。

蟹座は、水のサインの活動宮。
水は深い愛情、活動宮はその愛情を行動に変えて動き出す力のことです。
言いかえると、「大事にしたい」という気持ちが、そのまま手を動かす力になるんです。
12度では、その力が「思いを形にする力」として出てきます。

このシンボルからは、こんな物語が浮かびます。

川べりの古い家。
夜明け前の台所で、若いお母さんが、生まれたばかりの赤ちゃんにお乳をあげています。
この子に伝えたいことが、次から次へと胸に浮かんでくる。
彼女は、赤ちゃんが眠るたびに、その言葉を一行ずつノートに書きとめました。
一年後、そのノートは、手描きの絵をそえた一冊の絵本になりました。
表紙には、赤ちゃんの名前が書いてあります。

胸の中にあっただけの思いが、手にとって開ける一冊になったんです。

この度数の人は、心の中の大切なものを、人の手に届く形にすることができるんです。

育てることは、立派な才能

この度数の人は、育て上手です。
人を育てる、チームを育てる、作品を育てる。
すぐに結果が出なくても、毎日手をかけ続けられます。

それは、誰にでもできることではありません。
世話をし続ける力は、そのまま実現力です。
仕事でも暮らしでも、君が手をかけたものは、少しずつ確かな形になっていきます。

誰かのために何かを残したい。
その気持ちが、君を動かす使命になっています。

差し出すことで、満たされる

この度数の人は、自分の中に豊かなものをたくさん持っています。
それを人に差し出したとき、いちばん生き生きする人です。

がんばったぶん、「ありがとう」の一言がほしくなるのは、とても自然な気持ちです。
ただ、差し出した以上に認めてほしくなったら、君がつくったものを、少し離れてながめてみて。
ちゃんと形になって、誰かの手にある。
その姿が、いちばんの答えです。

ちょっとだけクセ

友だちの子どもの成長を、親より細かく覚えている。
鉢植えに、つい話しかけながら水をあげている。
手をかけた時間が、そのまま君の楽しみになっています。

大事なメッセージを宿した赤ちゃんと、お乳をあげる女の人。
心の中のものは、こうして形になって、次の日へ運ばれていきます。

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