蟹座14度

場面とキーワード:Marc Edmund Jones『The Sabian Symbols in Astrology』(1953)。一部の場面は、原典の古い呼び方を今の言葉に言い換えています。訳と読みはオトマジカラボのオリジナル。

場面

A very old man facing a vast dark space to the northeast

とても年老いた男の人が、北東に広がる暗い空間と向き合っている。

心の奥の深い知恵を道しるべにする、静かな賢者

キーワード

「お墨付き(SANCTION):心の深いところの知恵が、君の進む道を認めてくれる」

「深い知恵」「静けさ」「内省」「見えない導き」「未知」「老成」

目指す方向性

  • 答えを急がず、心の奥の声に耳をすますこと。
  • まだ見えない先にも、落ち着いて向き合うこと。
  • 積み重ねてきた経験を、進む道を決める力にすること。
  • 静かに考える時間を、毎日の暮らしに持つこと。
  • 自分の中の知恵で、迷っている人に道を示すこと。

シンボルを読む

静けさの中で答えを見つける力

14度のキーワードは「お墨付き」。
この度数の人は、心の深いところに、確かな知恵を持っている人です。
まわりの声がにぎやかでも、自分の奥の声を聞きわけられます。

蟹座は、水のサインの活動宮。
水は目に見えない心の世界、活動宮はそこから新しい一歩を始める力のことです。
心の奥で感じとったものを、次の行動につなげていけるんです。

このシンボルからは、こんな物語が浮かびます。

北の国の、海を見下ろす丘。
夏の夜明け前、白いひげのおじいさんが、ひとりで丘の上に立っています。
見つめているのは、まだ真っ暗な北東の空。
何十年もこの丘に通ってきたおじいさんは、知っています。
夏の朝日は、この方角からのぼってくることを。
やがて暗い空のふちが、少しずつ明るくなっていきました。
おじいさんは静かにうなずいて、丘をおりていきました。

真っ暗な空を前にしても落ち着いていられたのは、長い経験が「ここから光が来る」と教えてくれていたからです。

この度数の人は、まだ見えない先にも、静かに向き合うことができるんです。

見えないものに導かれる

この度数の人は、目に見えるものだけで決めない人です。
理由はうまく言えないけれど、「こっちだ」とわかる。
そういう感覚を、何度も経験してきたはずです。

それは、心の奥にしまってきた経験と知恵が、答えを出してくれているから。
若いころから「どこか落ち着いている」と言われてきた人も多いでしょう。
その落ち着きは、君の深いところにある知恵の表れです。

迷ったら、静けさに戻る

この度数の人は、静けさの中に答えを持っている人です。
ひとりで静かにしているとき、進む向きがいちばんはっきりわかる。

だから、考えすぎて心が迷い、どっちへ進めばいいかわからなくなったら、答えを外に探しに行かなくてだいじょうぶ。
散歩、お風呂、夜のノート。
心が静まると、奥のほうから、進む向きがちゃんと浮かんできます。

君が静かに選んだ道には、深いところからの「お墨付き」があります。
その知恵は、迷っている誰かの道しるべにもなっていきます。

ちょっとだけクセ

大事なことを決める前は、なぜかひとりで遠くまで歩きたくなる。
人の相談にのっていると、自分でも驚くような言葉が口から出てくる。
それだけ、心の奥に知恵をたくわえている人なんです。

北東に広がる暗がりと、静かに向き合う年老いた人。
その目は、まだ見えないものをもう信じています。

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