蟹座3度

場面とキーワード:Marc Edmund Jones『The Sabian Symbols in Astrology』(1953)。一部の場面は、原典の古い呼び方を今の言葉に言い換えています。訳と読みはオトマジカラボのオリジナル。

場面

A man all bundled up in fur leading a shaggy deer

毛皮にすっぽりくるまった男の人が、毛のふさふさした鹿を引いている。

どんな逆風でも自分の足で進みつづける、たくましい開拓者

キーワード

「不屈(INDOMITABILITY):寒い道でも、君は自分の足で進んでいける」

「たくましさ」「自立心」「開拓」「粘り」「備え」「突破力」

目指す方向性

  • 人に頼る前に、自分でできることを先にやってみること。
  • きびしい時期のために、お金や体力の備えをしておくこと。
  • 誰も手をつけていない分野に、自分から足をふみ入れること。
  • 「うちでは無理」と言われていることを、ひとつずつ試すこと。
  • 進みつづけるために、休む場所と頼れる仲間も持っておくこと。

シンボルを読む

逆風の中を進むたくましさ

3度のキーワードは「不屈」。
この度数の人は、寒い道でも、向かい風の中でも、自分の足で進みつづけるたくましさを持っています。
条件がきびしいほど、かえって力がわいてくるんです。

蟹座は、水のサインの活動宮。
水は大事なものを守る気持ち、活動宮はそのために自分から動く力のことです。
2度で広く見わたした人が、3度では、実際にその道を歩きはじめる。
守るべきものを胸に、きびしい外の世界へ出ていく度数です。

たとえば、こんな物語があります。

北の雪原。
冬になると、ふもとの村と山の上の小さな集落は、道が雪でうまってしまいます。
それでも毎週、ひとりの男が、トナカイに荷を積んで山をのぼっていきました。
中身は、手紙と、小麦粉と、子どもたちへの絵本。
吹雪の日は、岩かげで火をおこして、トナカイと身を寄せて待つ。
春が来るまで、彼は一度も約束の日をやぶりませんでした。

この度数の人は、大事な人のためなら、どんな道でも歩いていけるんです。

自分で守れる自立心

この度数の人は、自立心の強い人です。
自分のことは自分でやりたいし、困ってもまず自分で道を探す。

毛皮をしっかり着こむのは、寒さを知っているからです。
蟹座は、自分と大事な人を守る星座。
この度数の人は、その守りを、準備と備えという形で持っています。
だから、いざというときに強い。

人の手を借りずに進める力は、たくましい才能です。
でも、吹雪の日のあの男も、ひとりでは待ちませんでした。
トナカイと身を寄せて、嵐がすぎるのを待っていた。
一緒に歩く相手がいるから、長い道も進んでいけるんです。

限界を越えていく開拓の力

この度数の人は、まだ誰も通っていない道を切りひらく開拓者です。
「ふつうはここまで」と言われる線を、ひょいと越えていける。

「どうせ無理」と自分で引いた線は、たいてい、ためせば越えられる線です。
雪の道も、一歩ずつなら進んでいける。
その粘りこそが、君の突破力なんです。

君が歩いたあとには、細い道ができます。
その道を、あとから来る人がたどっていく。
開拓者は、自分のためだけでなく、みんなのために道をつくっているんです。

ちょっとだけクセ

雨の予報が少しでも出ていると、折りたたみ傘を二本持って出かける。
「手伝おうか?」と聞かれても、つい「だいじょうぶ」と答えてしまう。
その備えと根性が、君の頼もしさのもとなんです。

毛皮にくるまり、鹿を引いて雪の中を進む人。
君の足あとが、春へ続く道になっていきます。

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