双子座13度

場面とキーワード:Marc Edmund Jones『The Sabian Symbols in Astrology』(1953)。一部の場面は、原典の古い呼び方を今の言葉に言い換えています。訳と読みはオトマジカラボのオリジナル。

場面

A great musician at his piano

偉大な音楽家が、ピアノに向かっている。

磨きあげた腕前で人の心を動かす、本物のアーティスト

キーワード

「達成(ACHIEVEMENT):磨いた腕前が、人の心を動かす」

「才能」「表現力」「熟練」「芸術性」「感動」「プロ意識」

目指す方向性

  • 好きなことを、人に見せられる腕前まで磨くこと。
  • 毎日の練習を、自分への信頼に変えること。
  • 仕上がりにこだわる、プロの目を持つこと。
  • 自分の表現で、人の心を動かすこと。
  • 拍手より、自分の手ごたえを大事にすること。

シンボルを読む

磨いた腕で心を動かす才能

13度のキーワードは「達成」。
この度数の人は、磨きあげた腕前で人の心を動かす、本物のアーティストです。
音楽でも、料理でも、文章でも、仕事の段取りでも。
君が本気で仕上げたものには、人をはっとさせる力があります。

双子座は、風のサインの柔軟宮。
風は知性と表現、柔軟宮はいろいろな技を吸収して自分のものにする器用さのことです。
なんでも覚えが早いのは、この星座の強み。
そこに「とことん磨く」がくわわるのが、13度の特別なところなんです。

物語にすると、こうなります。

雪のふる夜の、古いコンサートホール。
年を重ねたピアニストが、ゆっくり鍵盤に手をおきます。
最初の一音で、ざわついていた客席がしんと静まりました。
演奏が終わっても、しばらく誰も拍手をしない。
みんな、胸がいっぱいで手が動かなかったんです。
楽屋に戻った彼は、いつものように「今日は三小節目が少し走ったな」とつぶやきました。

大きなホールを静まりかえらせても、自分の音にはきびしいまま。
この度数の人は、その積み重ねで、人の心に届く表現をつくれるんです。

器用さを「本物」に変える

この度数の人は、もともと器用です。
少しやれば、そこそこできてしまう。

でも13度の人がいちばん輝くのは、「そこそこ」の先に進んだとき。
同じ曲を何百回も弾くように、同じことを何度もくり返して、自分の手になじませていく。
その時間が、器用さを本物の腕前に変えます。

毎日の練習は、地味で目立ちません。
それでも続けた分だけ、自分を信じる力が育っていきます。
舞台に立ったとき、君を支えてくれるのはその自信です。

拍手より、手ごたえ

この度数の人は、自分の仕事を自分で採点できる人です。
「今のはよかった」「ここはまだ」が、人に言われる前にわかる。
その目があるから、誰かに教わらなくても腕が上がっていきます。

拍手が気になりだしたら、誰も見ていないところで、好きなことにもう一度向かう。それだけで、手の感覚が戻ってきます。

自分で「今のはよかった」と思えた瞬間に、本当の達成があります。
手ごたえを大事にする人のところに、拍手はあとからついてくる。
この度数の人の表現は、年を重ねるほど深くなっていきます。

ちょっとだけクセ

人の演奏や作品を見ると、つい「どうやってるんだろう」と手元ばかり見ている。
ほめられても、心の中では「でも、あそこはもう少し」と反省会をしている。
その向上心が、君の腕前をまだまだ伸ばしていきます。

ピアノに向かう、偉大な音楽家。
その最初の一音を待つように、君の腕前を待っている人がいます。

自分の星がどの度数にあるか見てみる → ホロスコープの部屋