場面
A canoe approaching safety through dangerous waters
荒れた水をくぐりぬけて、カヌーが安全な岸へ近づいていく。
冷静な判断力で進む道を見きわめる、ピンチに強い実力派
キーワード
「手腕(COMPETENCY):どの道を選べばいいか、君はちゃんとわかっている」
「判断力」「冷静さ」「舵取り」「危機管理」「実力」「乗りこえる力」
目指す方向性
- 大事な決断の前に、選べる道を全部書き出して比べること。
- むずかしい局面では、勢いより確かな情報で動くこと。
- 危機管理や調整など、判断力が試される仕事を引き受けること。
- 運にまかせる前に、自分の腕を磨いておくこと。
- 乗りこえた経験を、次の人のための手引きにして残すこと。
シンボルを読む
進む道を見きわめる判断力
10度のキーワードは「手腕」。
この度数の人は、むずかしい場面でも、どの道を選べばいいかを見きわめる判断力を持っています。
まわりがあわてていても、「こっちなら行ける」がわかるんです。
天秤座は、風のサインの活動宮。
風は状況をすばやく読む頭の働き、活動宮は決めたらすぐ動く力のことです。
10度は、天秤座の最初の10度をしめくくるところ。
人と出会い、つながりを深めてきた経験をもとに、自分の腕で荒れた流れを進んでいく。
そんな実力の度数です。
このシンボルからは、こんな物語が浮かびます。
深い森を流れる川。
雨のあとで水かさが増し、あちこちで白い波が立っていました。
カヌーの先頭に座る青年のガイドは、水面の色をじっと見ています。
「右の岩の手前を抜けよう。あそこは流れがゆるい」
後ろの客たちはこわばった顔で、彼の合図にあわせてパドルを動かしました。
いくつもの岩をかわして、やがて舟は静かな入り江に入っていきます。
岸に上がった客のひとりが、大きく息をついて笑いました。
大事なのは、勢いより見きわめ。
あの青年は、流れを読んでから漕ぎだしていました。
この度数の人は、荒れた場面でも冷静に道を選び、みんなを安全な場所へ連れていけるんです。
ピンチで光る冷静さ
この度数の人は、ピンチになるほど頭が冴えます。
あせる気持ちはあっても、それを判断にまぜない。
その冷静さが、まわりの人の支えになります。
天秤座は、天秤で重さをはかる星座。
右と左、どちらが重いかを落ち着いて見くらべる力が、この度数ではとくに強く出ます。
だから、あいまいなまま突き進むのは、どうにも落ち着かない。
「考えすぎ」と言われるくらい確かめるのが、君のやり方です。
うまくいった経験が重なると、「今回もなんとかなる」と運に寄りかかりたくなる日もあるかもしれません。
そんな日は、もう一度だけ水面を読んでみてください。
君の本当の強さは、確かめる手間を惜しまないところにあります。
乗りこえて身につく実力
この度数の人の実力は、乗りこえてきた場面の数だけ育っていきます。
一度くぐりぬけた急流は、次に出会ったとき、もう前ほどこわくありません。
危機管理とは、先に備えておくこと。
君は、むずかしい場面も想定しながら、いちばんいい道を探せる人です。
舵取りをまかされると、人は君のうしろで安心してパドルをこげる。
そして岸に着いたとき、みんなの顔に笑顔が戻る。
その瞬間のために、この度数の人は腕を磨き続けていけるんです。
ちょっとだけクセ
「なんとかなるでしょ」と、雨の予報でも傘を持たずに出かける。
一度うまくいくと、次はつい一段むずかしいコースを選びたくなる。
乗りこえてきた自信が、ちょっと元気すぎるときがあるだけです。
荒れた水をくぐりぬけて、岸へ近づいていくカヌー。
君の判断は、みんなをちゃんと安全な場所へ連れていきます。