天秤座9度

場面とキーワード:Marc Edmund Jones『The Sabian Symbols in Astrology』(1953)。一部の場面は、原典の古い呼び方を今の言葉に言い換えています。訳と読みはオトマジカラボのオリジナル。

場面

Three old masters hanging in an art gallery

美術館に、昔の巨匠の絵が三枚かかっている。

本物を見る目で、人と出来事を美しく結ぶ教養あるコーディネーター

キーワード

「調和(ACCORD):人と出来事を、深い価値のもとでひとつに結ぶ」

「美意識」「教養」「審美眼」「敬意」「本物志向」「つなぐ力」

目指す方向性

  • 長く愛されてきた本や芸術に、ふだんからふれること。
  • 意見がぶつかったときは、みんなが大事にしている価値から話すこと。
  • 企画、編集、展示など、ものや人を組み合わせる仕事を選ぶこと。
  • 先人への敬意を持ちながら、自分の目で選び直すこと。
  • 学んだことを、人と語り合う場を持つこと。

シンボルを読む

本物を見きわめる審美眼

9度のキーワードは「調和」。
この度数の人は、本物を見きわめる目で、人と出来事を美しくまとめる力を持っています。
ばらばらに見えるものの中に、共通する価値を見つけられるんです。

天秤座は、風のサインの活動宮。
守護星は、美と愛の星である金星です。
風は人と人を結ぶ力、活動宮はそれを自分から組み立てていく力のこと。
9度では、金星ゆずりの美意識と教養が、人をつなぐ力に変わります。

このシンボルからは、こんな物語が浮かびます。

古い街の小さな美術館。
展示替えをまかされた女性の学芸員が、倉庫から三枚の絵を選びました。
時代も国もばらばらの、昔の巨匠たちの絵です。
彼女はそれを、同じ壁に並べてかけました。
開館の日、親子連れも、年配の夫婦も、絵を学ぶ学生も、その壁の前で立ち止まります。
「三枚とも、窓の光を描いてるね」
知らない人どうしが、いつのまにか話しはじめていました。

三枚の絵がつながったとき、見る人どうしもつながった。

この度数の人は、深い価値を軸にして、人と状況をまとめあげられるんです。

先人を敬う教養

この度数の人は、昔から受け継がれてきたものに、深い敬意を持っています。
古い名作、伝統の技、年長者の言葉。
長い時間をくぐりぬけてきたものには、理由があると知っているんです。

その教養は、君の話に奥行きを与えます。
同じ出来事を話しても、君が語ると、ちがう深さが見えてくる。

昔のものを大事にするあまり、ひとりの世界にこもって考えこんでいませんか?
そう感じたら、好きな名作を、誰かといっしょに見に行きましょう。
語り合った瞬間に、古いものは今の力に変わります。
先人への敬意は、人と分け合ったときにいちばん生きるんです。

人と出来事をまとめる調和の力

天秤座は、つり合いとバランスの星座。
この度数の人は、意見のちがう人たちのあいだに立っても、あわてません。

言い方はちがっても、みんなが本当に大事にしているものは何か。
そこを見つけて示すことで、話をまとめていけます。

調和とは、それぞれの持ち味を残したまま、全体を美しくまとめること。
時代のちがう三枚の名画が、同じ壁で引き立て合うのと同じです。
本物志向のこの度数の人には、その組み合わせ方が自然と見えています。

ちょっとだけクセ

新しい映画を見ても、つい「昔の名作のほうがよかった」と言いたくなる。
美術館を出たあとも考えごとが止まらず、誰とも話さずに帰っている。
本物を大事にしている人ならではの、深い物思いです。

時代も国もちがう三枚の名画が、ひとつの壁で響き合っている。
そんな場を整えられる人が、君です。

自分の星がどの度数にあるか見てみる → ホロスコープの部屋