天秤座12度

場面とキーワード:Marc Edmund Jones『The Sabian Symbols in Astrology』(1953)。一部の場面は、原典の古い呼び方を今の言葉に言い換えています。訳と読みはオトマジカラボのオリジナル。

場面

Miners emerging from a mine

炭鉱の仕事を終えた人たちが、地上へ出てくる。

心の強さで、何度でも光のほうへ歩き出せる頼もしい底力の持ち主

キーワード

「脱出(ESCAPE):暗いところを抜けて、君は光のほうへ出ていける」

「たくましさ」「内なる強さ」「打たれ強さ」「再出発」「解放感」「人間味」

目指す方向性

  • しんどい時期を抜けたら、自分をたっぷりねぎらう時間をとること。
  • 自分の中にある強さを、信じて頼ること。
  • 乗りこえてきた経験を、人を励ます力に変えること。
  • いつもの毎日に、新しい風を入れ続けること。
  • 仲間と「おつかれさま」を言い合える場所を持つこと。

シンボルを読む

何度でも光のほうへ出ていける強さ

12度のキーワードは「脱出」。
この度数の人は、暗いところから光のほうへ抜け出していける、たくましい人です。
心の中に、尽きることのない強さを持っています。

天秤座は、風のサインの活動宮。
風は重たい空気を入れかえる軽やかさ、活動宮は状況を新しく始め直す力のことです。
だから、行きづまった場所にいつまでもとどまらず、外の空気を吸いに出ていけるんです。
11度で身につけた「深く見る力」が、12度では「深いところから戻ってくる力」になります。

この場面を、ひとつの物語にしてみます。

山あいの小さな町。
夕方、坑道の入り口から、ヘルメットの明かりがひとつずつ上がってきます。
顔も手も真っ黒な男たちが、地上に出たとたん、大きく深呼吸しました。
西の空は、あざやかなオレンジ色。
「今日もよく働いたな」
誰かが言うと、みんながすすだらけの顔で笑いました。

暗い坑道の中で一日をやりとげたからこそ、夕焼けがこんなにまぶしく見える。

この度数の人は、大変な時間を抜けたあとで、光のありがたさを誰よりも深く味わうことができるんです。

暗い時間をくぐった人の人間味

この度数の人には、深い人間味があります。
しんどい時期を知っているから、人の痛みにも自然と気づけるんです。

天秤座は、ひとりより誰かと一緒のときに力が出る星座。
12度の人は、苦労をひとりで抱えるより、仲間と分け合うことで強くなります。
坑道から出てきた男たちが、肩をたたき合って笑うように。

打たれ強さには、仲間と「しんどかったね」と言い合える力も入っています。
弱音を言える相手がいるから、また次の日も坑道へ下りていける。
君のたくましさは、そういうやわらかい強さなんです。

いつもの毎日に風を入れる

この度数の人は、同じことのくり返しの中にも、新しい風を入れられる人です。

毎日が同じことの連続に思えて、抜け出し方がわからなくなったら。
それは、小さな「外の空気」を吸いにいく合図です。
いつもと違う道を歩く。
会ったことのない人と話す。
新しいことを習ってみる。
一歩外に出たとき、君の中の強さがまた動き出します。

どんな場所にいても、光のほうへ向かう力を失わない。
それが、12度の人のいちばんの才能です。

ちょっとだけクセ

「そろそろ変えたい」と言いながら、同じ習慣を何年も続けている。
休みの日も、気づけばいつものお店でいつものメニューを頼んでいる。
それは、コツコツ続けられる強さも持っているということです。

炭鉱から地上へ出てきて、大きく息を吸う人たち。
暗い時間のあとの空は、いつもよりずっと広く見えます。

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