天秤座16度

場面とキーワード:Marc Edmund Jones『The Sabian Symbols in Astrology』(1953)。一部の場面は、原典の古い呼び方を今の言葉に言い換えています。訳と読みはオトマジカラボのオリジナル。

場面

A boat landing washed away

船着き場が、波に流されてしまった。

立ち止まって心の声を聴き、自分の手で道をつくり直せる立て直し上手

キーワード

「ひと休み(RESPITE):流れが止まったら、立ち止まって自分の内側の声を聴く時間」

「小休止」「自分と向き合う」「内なる声」「待つ力」「本音」「立て直し」

目指す方向性

  • 予定が止まったときこそ、自分の本音に耳をすませること。
  • 立ち止まる時間を、次に進むための準備にすること。
  • あせらずに、ちょうどいいタイミングを待つこと。
  • 聴こえてきた本音を、次の選び方に生かすこと。
  • 何度でも、自分の手で道をつくり直すこと。

シンボルを読む

立ち止まって本音を聴く力

16度のキーワードは「ひと休み」。
この度数の人は、立ち止まったときにこそ、自分の本当の声を聴ける人です。
流れが止まっても、そこから大事な答えを見つけられます。

天秤座は、風のサインの活動宮。
風は人と人のあいだを行き来する心、活動宮は自分から動いて物事を進める力のことです。
いつも人に気を配り、動き続けている星座なので、自分の本音はつい後回しになりがち。
だからこそ、ふと立ち止まる時間が、この度数の人には大きな意味を持ちます。

このシンボルからは、こんな物語が浮かびます。

湖のほとりの小さな村。
ひと晩の嵐で、木の船着き場が流されてしまいました。
渡し船の船頭さんは、しばらく岸に座って、静かな水面をながめていました。
「本当は、船を待つ人がひと息つける場所をつくりたかったんだよな」
その日、彼は新しい船着き場の図面を描きはじめました。
今度は、ベンチと小さなお茶の屋台がついた形で。

船着き場が流されて、はじめて自分の本音に気づいた。

この度数の人は、止まった時間を、自分と向き合う時間に変えることができるんです。

待つ力も、強さのうち

この度数の人は、待つことができる人です。

思いどおりに進まないとき、多くの人はあせって、とにかく動こうとします。
でもこの度数の人は、いったん手を止めて、「私は本当はどうしたい?」と自分に聞ける。
それは遠回りに見えて、いちばんの近道なんです。

天秤座は、比べて選ぶ星座。
自分の本音がわかっていると、選ぶときに迷いません。
立ち止まって聴いた声が、次の一歩をはっきりさせてくれます。

止まったあとは、自分の手で

ひと休みは、次に動くための時間です。

うまくいかないことが続くと、そのまま座りこんでいたくなることもあります。
少し座って、息を整えるのはいいことです。
そのうえで、「これならやってみたい」と思えることを、小さく決めて動きだしてみてください。
一歩目が出れば、次の道は自分の手でつくっていけます。

船着き場は、何度流されても、また建て直せます。
この度数の人は、くり返しやってくる問題にも、自分の手で向き合える人。
一度立ち止まったぶん、次の道はもっと君らしい形になります。

ちょっとだけクセ

予定がひとつなくなると、ちょっとほっとしている自分がいる。
「今はタイミングじゃないから」を、けっこう便利に使っている。
その静かな時間の中で、君はちゃんと自分の答えを見つけています。

波に流されてしまった船着き場。
立ち止まった君の中で、もう次の道が形になりはじめています。

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