天秤座26度

場面とキーワード:Marc Edmund Jones『The Sabian Symbols in Astrology』(1953)。一部の場面は、原典の古い呼び方を今の言葉に言い換えています。訳と読みはオトマジカラボのオリジナル。

場面

An eagle and a large white dove turning one into the other

ワシと大きな白いハトが、たがいの姿に入れかわり合っている。

強さとやさしさを自在に使い分け、どんな場面も落ち着いてさばける腕利き

キーワード

「熟達(ADEPTNESS):強さとやさしさを、君は自在に使い分けられる」

「自制心」「両立」「使い分け」「器用さ」「変幻自在」「熟練」

目指す方向性

  • 押すべきときは押し、引くべきときは引くこと。
  • 強く言う場面とやさしく包む場面を、自分で選ぶこと。
  • 気持ちが高ぶったときこそ、自分を落ち着かせること。
  • 対立している人のあいだに立って、話をまとめること。
  • 身につけた技を、何度も使って磨きあげること。

シンボルを読む

強さとやさしさを使い分ける力

26度のキーワードは「熟達」。
この度数の人は、強さとやさしさを、場面に合わせて自在に使い分けられる人です。
きっぱり決めるときも、そっと包むときも、どちらも自分のものにしているんです。

天秤座は、風のサインの活動宮。
風は状況を冷静に見る力、活動宮はその場で判断して動く力のことです。
天秤の両方の皿をつり合わせる星座らしく、26度では、正反対の力を一人の中でつり合わせられます。

このシンボルからは、こんな物語が浮かびます。

石造りの古い町役場の、会議室。
広場の使い方をめぐって、お店の人たちと住民たちが言い合っています。
進行役の女性は、しばらく黙って両方の話を聞いていました。
声が荒くなった瞬間、彼女は静かに、でもはっきりと言いました。
「ここからは、一人ずつ話しましょう」
部屋がしんとして、次に話す人の声は、ずっと落ち着いていました。
帰りぎわ、彼女はいちばん怒っていた人に、そっと温かいお茶を手渡しました。

話し合いをきっぱり止めた声と、帰りぎわのお茶。
どちらも、同じ一人の中にある力です。

この度数の人は、その場に必要な顔を、自然に選べるんです。

自分を律する力

この度数の人は、自制心がとても強い。
感情が動いたときも、一度立ち止まって、いちばんいい出方を選べます。

それは、経験を重ねて身につけた技です。
場数を踏むほど、君の使い分けはどんどん冴えていきます。

どんな場面もさばける器用さ

交渉、チームのまとめ役、人のあいだに立つ仕事。
この度数の人がいると、こじれかけた話がすっと前に進みます。

理想を大事にしたい気持ちと、目の前の「ほしい」。
そのあいだで心がゆれるのは、どちらの自分も本物だからです。
どちらの自分も、大事にしたいですよね。
だから、どちらかを捨てなくていい。
両方を並べて、「今の自分はどっちを先にしたい?」と順番だけ決めればいいんです。
それができるのが、この度数の人の腕前です。

ちょっとだけクセ

「今日は節約」と決めた日にかぎって、ほしかったものが目に入る。
ケーキ屋さんの前で、ダイエット中の自分と5分くらい相談している。
どっちの気持ちも本気なところが、なんだか憎めません。

ワシがハトに、ハトがワシに。
その両方の顔を、君は場面ごとに選べます。

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