魚座27度

場面とキーワード:Marc Edmund Jones『The Sabian Symbols in Astrology』(1953)。一部の場面は、原典の古い呼び方を今の言葉に言い換えています。訳と読みはオトマジカラボのオリジナル。

場面

A harvest moon

収穫の季節の満月(中秋の名月のような月)。

実りの光の中で持ち味を存分に輝かせる、華のある表現者

キーワード

「祝福(BENEDICTION):実りの光の中で、君の力はのびやかに表に出る」

「実り」「満ちる」「ねぎらい」「円熟」「照らす力」「祈り」

目指す方向性

  • 自分の持ち味を、出し惜しみせずに見せること。
  • ここまで歩いてきた自分を、ちゃんとねぎらうこと。
  • 好きなものを、好きだと人前で言うこと。
  • 心が向くことを、表現や仕事の形にして届けること。
  • 「まだ早い」と思っても、呼ばれた舞台には立ってみること。

シンボルを読む

持ち味を輝かせる力

27度のキーワードは「祝福」。
この度数の人は、自分の持ち味を、いきいきと表に出せる人です。
好きで大事にしてきたものが、光を浴びて、自然に外へあふれ出してくるんです。

魚座は、水のサインの柔軟宮。
水はやわらかな感性、柔軟宮はその感性をいろんな形で表す器用さです。
魚座のもうひとつの守護星、木星は、恵みと広がりの天体。
この度数には、その木星の気前のよさが、実りの光になってあらわれています。

このシンボルからは、こんな物語が浮かびます。

丘の上の農場で開かれた、収穫祭の夜。
刈り入れの終わった麦畑に、まんまるの月がのぼりました。
納屋の前ではダンスが始まり、フィドル弾きを探す声がします。
いつもは隅で聞いているだけの、内気な男の人がいました。
夜になるとひとりで納屋に来て、好きな曲を気ままに弾いているのを、友だちは知っていました。
背中を押されて、彼はおずおずと楽器を構えます。
一曲目の音が月明かりに響いたとたん、踊りの輪が大きくふくらみました。

好きで鳴らしてきた音は、明るい光の下で、そのまま人の楽しみになる。

この度数の人は、自分の持ち味を、のびのびと人の前に出していけるんです。

ねぎらいと祝福

収穫の月は、実ったものすべてを、分けへだてなく照らします。
その光の中には、君自身の実りも、ちゃんと入っています。

この度数の人は、自分の好きなことや得意なことを、「これが私です」とまっすぐ差し出せる人。
ほめられたら、照れながらでも「ありがとう」と受けとれる。
ここまで歩いてきた自分をねぎらえるのも、君の持ち味です。

好きなことを話すときの君の顔は、まわりの人がつい見とれてしまうくらい、いきいきしています。
照れくさくても、その顔を隠さなくていいんです。
君がのびのびしている姿は、それだけで、まわりの人への祝福になっていきます。

一歩前に出る勇気

「私なんてまだまだ」と、声がかかっても一歩引きたくなる瞬間があります。
こわいけど、ほんとは立ってみたい。
こわさとやりたい気持ちが両方あるのは、それだけ大事なことだから。
その気持ちがあるなら、それは前へ出るサインです。
「まだ早い」と感じるくらいが、案外ちょうどいい出番だったりします。

ちょっとだけクセ

ほめられると、うれしいのに「いやいや〜」と手をぶんぶん振ってしまう。
なのに好きなものの話になると、止められても止まらない。
持ち味が、光のほうへ出たがっているんですね。

刈り入れの終わった畑の上に、まんまるの収穫の月。
実ったものすべてが、同じ光に照らされています。

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