乙女座26度

場面とキーワード:Marc Edmund Jones『The Sabian Symbols in Astrology』(1953)。一部の場面は、原典の古い呼び方を今の言葉に言い換えています。訳と読みはオトマジカラボのオリジナル。

場面

A boy with a censer

香炉(儀式で香をたく器)を持つ少年。

好きなことに心をまるごと注いで、生きがいを形にする情熱家

キーワード

「歓び(RAPTURE):心をまるごとささげるとき、君は深い歓びに満たされる」

「打ちこむ力」「生きがい」「聖なる時間」「没頭」「ひたむき」「心の充実」

目指す方向性

  • 心から打ちこめることを、暮らしの真ん中に置くこと。
  • 決まった手順の中にも、自分の歓びを見つけること。
  • 没頭できる時間を、大切に守ること。
  • 仕事を、生きがいとして育てていくこと。
  • 形だけこなさず、心をこめて取りかかること。

シンボルを読む

まるごと打ちこむ力

26度のキーワードは「歓び」。
この度数の人は、何かに心をまるごと注ぐとき、深い歓びに満たされる人です。
好きなことに向かっている時間が、そのまま生きがいになるんです。

乙女座は、地のサインの柔軟宮。
地は毎日の積み重ねを大事にする力、柔軟宮は目の前のことに合わせて心を向けられる力のことです。
くり返しの作業の中に、ちゃんと意味を見つけられる。
そこが、乙女座らしいところです。

このシンボルからは、こんな物語が浮かびます。

古い石造りの教会。
夕方の礼拝の前に、少年は香炉にそっと火を入れます。
細い煙がまっすぐ立ちのぼり、甘い香りが広がっていく。
ほかの子たちは「毎日同じで退屈じゃない?」と言いますが、少年は首を振りました。
煙が天井からの光の中でゆれるのを見ると、胸の奥があたたかくなるのです。
この仕事が、少年は大好きでした。

同じことのくり返しに見えても、あの少年にとっては毎日が特別な時間でした。
この度数の人は、日々の務めの中に、自分だけの歓びを見つけられるんです。

没頭が生む成果

この度数の人は、夢中になると、時間を忘れて没頭します。
そして、その没頭の深さが、そのまま成果になっていきます。

好きな仕事に打ちこむ人、手仕事に夢中になる人、学びにのめりこむ人。
心をこめてやったものには、ふしぎと人を動かす力が宿ります。

「そこまでやらなくても」と言われても、手を止められない。
それが君の自然な気持ちです。

心を満たす時間

この度数の人にとって、打ちこめる時間は心の栄養です。
忙しい日が続いても、好きなことに向かう時間さえあれば、ちゃんと元気を取りもどせます。

気持ちが乗らない日は、手だけ動いて、心はどこか別の場所にいることもあります。
そんな日は、やることを減らして、残ったものに心をこめてみて。
量より、こめた心のほうが、君を満たしてくれます。

ちょっとだけクセ

好きなことをしていると、ごはんの時間を二回くらい見送っている。
お気に入りの作業には、自分だけの「始める前の儀式」がある。
夢中になれるものを持っている人の、しあわせな習慣です。

香炉を両手で持って、立ちのぼる煙をじっと見つめる少年。

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