乙女座7度

場面とキーワード:Marc Edmund Jones『The Sabian Symbols in Astrology』(1953)。一部の場面は、原典の古い呼び方を今の言葉に言い換えています。訳と読みはオトマジカラボのオリジナル。

場面

A harem

ハーレム(昔の宮殿で、女性たちが外に出られず暮らした奥の部屋)。

縛りを知ったうえで乗り越えていく、本心に正直なチャレンジャー

キーワード

「制約(RESTRAINT):縛りを知っているから、君はそれを乗り越えていける」

「勇気」「自由への意志」「本心」「決別」「乗り越える力」「自分を取りもどす」

目指す方向性

  • 自分を縛っている決まりや思いこみを、書き出して確かめること。
  • 「本当はどうしたい?」を、毎日の選択でも自分に聞くこと。
  • 合わなくなった環境からは、勇気を出して離れること。
  • 決まりの中で工夫する力を、仕事にも生かすこと。
  • 自由になった自分の姿を、先に思い描いておくこと。

シンボルを読む

縛りを知っている強さ

7度のキーワードは「制約」。
この度数の人は、自分を縛っているものが何かを、よく知っている人です。
だからこそ、それを乗り越える道も見つけられるんです。

乙女座は、地のサインの柔軟宮。
地は現実の決まりやルール、柔軟宮はその中で動き方を変えていける力のことです。
7度は、「変わりたいのに変われない」場所と向き合う度数。
縛りの形をじっくり観察して、ほどき方を探していきます。

場面のハーレムは、昔の宮殿の奥にあった部屋。
そこで暮らす女性たちは、外に出ることを許されていませんでした。
この度数が描いているのは、そこから外へ出ていく勇気のほうです。

このシンボルからは、こんな物語が浮かびます。

石畳の古い町。
代々続く仕立て屋の娘は、「店を継ぐのがおまえの役目」と言われて育ちました。
針仕事は好きでした。
でも、本当に作りたいのは、舞台で踊る人たちの衣装だったのです。
ある晩、彼女は描きためたデザイン画を父の前に並べました。
「この店の技術で、これを作りたい」
父は長いあいだ黙っていましたが、やがて一枚を手にとって、うなずきました。

縛りをこわして飛び出すだけでなく、縛りの中で育った力ごと、外へ持ち出していく。
この度数の人は、そんなふうに自由を選びとることができるんです。

本心を取りもどす勇気

この度数の人には、ここぞというときに本心を選びとる勇気があります。

乙女座は、まわりに合わせるのが上手な星座です。
気がきくぶん、人の期待に先回りして応えてしまうこともある。
でも、この度数の人は、その気づかいのうしろに自分の本当の声があることを、ちゃんと知っているんです。

本当の気持ちには、うそはつけません。
どれだけうまく合わせていても、心の奥の「こうしたい」は消えないんです。

目の前の楽さに流されて、自分の気持ちをあとまわしにしたくなることもあるでしょう。
疲れているときには、それも自然なこと。
ひと息ついたら、また「本当はどうしたい?」に戻ってくればいいんです。

縛りを力に変えて乗り越える

この度数の人は、制約をただの敵にしません。
限られた時間、限られたお金、限られた場所。
その中でどう動くかを考えるうちに、工夫の力がどんどん育っていくんです。

そして、ここを出ると決めたら、迷わず扉を開けられる。
決別はこわいけれど、新しい自分との出会いでもあります。

縛りを知っている人の自由は、ただ好き勝手にふるまう自由より、ずっと深い。
自分を取りもどしたこの度数の人の姿は、同じように迷っている誰かの背中も押していきます。

ちょっとだけクセ

「決まりだから」と言われると、つい「なんで?」と聞き返してしまう。
人に合わせてばかりの一日のあとは、ひとりでカラオケに行って思いきり歌っている。
それが、君が自分を取りもどすためのいつもの儀式なんです。

宮殿の奥の部屋の扉が、内側からそっと開く。
その先の道を選ぶのは、君自身。

自分の星がどの度数にあるか見てみる → ホロスコープの部屋