山羊座10度

場面とキーワード:Marc Edmund Jones『The Sabian Symbols in Astrology』(1953)。一部の場面は、原典の古い呼び方を今の言葉に言い換えています。訳と読みはオトマジカラボのオリジナル。

場面

An albatross feeding from the hand

アホウドリ(翼の大きな海鳥)が、人の手からエサを食べている。

心を通わせて、人の可能性を遠くまで伸ばしていく育ての天才

キーワード

「育み(NURTURE):心を通わせて、君は人の力が大きく育つ姿を見せられる」

「信頼関係」「やさしさ」「絆」「手なずける力」「思いやり」「見守る」

目指す方向性

  • 人と信頼を築くときは、急がず時間をかけること。
  • 相手ができるようになるまで、手を出しすぎずに見守ること。
  • 教育、指導、人材育成など、人を伸ばす仕事を選ぶこと。
  • 本題からそれそうなときは、「今いちばん大事なことは?」と立ち止まること。
  • 人を育てた経験を、自分の自信として受け取ること。

シンボルを読む

心を通わせる信頼の力

10度のキーワードは「育み」。
この度数の人は、相手と心を通わせて、その人の力が大きく育っていく姿を見せられる人です。
君のそばにいると、人は安心して、自分の可能性を試しはじめるんです。

山羊座は、地のサインの活動宮。
地はじっくり実らせる力、活動宮は関係を自分から結びにいく力のことです。
冬至から始まった山羊座の最初の10度は、この度数でひと区切り。
信念を持って立ち、仲間をまとめ、居場所を築いてきた力が、ここで「人を育てる力」にまとまっていきます。

場面のアホウドリは、翼を広げると大人の背丈よりも大きくなる海鳥です。
何千キロも海を渡る力を持ちながら、人の手からエサを食べている。
野生の力と、人の信頼が出会った瞬間なんです。

思い浮かぶのは、こんな場面です。

北の島の、野鳥の保護センター。
けがをした大きな海鳥が運びこまれてきました。
はじめは、誰が近づいても翼をばたつかせて威嚇します。
若い飼育員の女性は、毎朝同じ時間に、同じ場所に座ることにしました。
何も求めず、ただそこにいる。
二週間目の朝、海鳥はそっと首を伸ばして、彼女の手から魚を食べました。
春、翼の治った海鳥は、センターの上を大きく一回まわってから、沖へ飛んでいきました。

この度数の人は、あせらずに信頼を育てて、相手の力をいちばん遠くまで届けられるんです。

見守って育てるやさしさ

この度数の人のやさしさは、手を出しすぎないやさしさです。
相手が自分の力で立てるまで、じっと待てる。

信頼は、一日では生まれません。
時間を味方にする山羊座の人は、そのことを体で知っています。
だから、急がずに関係を育てていけるんです。

教えたことが相手の中で根づき、いつか君の手を離れて遠くへ行く。
少しさみしくても、それが君にとっていちばんの喜びになります。

人の可能性を示す力

この度数の人は、人の可能性を信じるだけでなく、それを目に見える形で示せます。
「この人は、ここまで伸びるんだ」と、まわりにも見せてあげられる。

面倒見がいい分、目の前の小さな世話に手を取られて、本当に大事なことが後回しになることもあります。
細かい世話を全部引き受けるより、相手がいちばん伸びるところに手を添えてみる。
それだけで、君の思いは伝わります。

絆は、相手を送り出す力にもなる。
この度数の人は、それを知っている人です。

ちょっとだけクセ

後輩や子どもが何かできるようになると、本人より先に泣きそうになっている。
人見知りの猫に、なぜか自分だけなつかれる。
君のやさしさが、言葉より先に伝わっている証拠です。

大きな翼をたたみ、人の手からエサを食べるアホウドリ。
その信頼のあとで、翼は海の遠くまで広がっていきます。

自分の星がどの度数にあるか見てみる → ホロスコープの部屋