獅子座29度

場面とキーワード:Marc Edmund Jones『The Sabian Symbols in Astrology』(1953)。一部の場面は、原典の古い呼び方を今の言葉に言い換えています。訳と読みはオトマジカラボのオリジナル。

場面

A mermaid

人魚。

心の奥の憧れにまっすぐ従い、人の心をとらえる魅惑のロマンチスト

キーワード

「切望(IMPORTUNITY):心の奥の『ほしい』が、君を目覚めさせる」

「本能」「直感」「魅惑」「感受性」「ロマン」「神秘性」

目指す方向性

  • 心の奥の「ほしい」「やりたい」から目をそらさないこと。
  • 理屈より先に動く直感を、信じて使うこと。
  • 人の心の動きに、ていねいに耳をすますこと。
  • 憧れの世界へ、自分から一歩ふみだすこと。
  • 感じたことを、言葉や形にして人に手渡すこと。

シンボルを読む

心の奥の「ほしい」に正直な力

29度のキーワードは「切望」。
この度数の人は、心の奥にある「ほしい」という気持ちに、まっすぐ目ざめられる人です。
その強い思いが、君をどこまでも動かしていくんです。

獅子座は、火のサインの固定宮。
火は情熱、固定宮はその情熱を手放さない力のことです。
つまりは、一度心に灯った憧れを、ずっと抱き続けられるんですよね。

29度は、獅子座の熱がいちばん深いところまで届く場所。
火の情熱の中に、繊細な感受性がまざりはじめます。

このシンボルからは、こんな物語が浮かびます。

岩の多い入り江。
月の明るい夜、一人の人魚が、岩にもたれて浜の灯りを見つめていました。
窓の向こうから、陸の人たちの歌が聞こえてきます。
「あの歌を、近くで聴いてみたい」
胸の奥のその気持ちは、日に日に大きくなっていきました。
ある夜、人魚は深く息を吸って、いちばん浜に近い岩まで泳いでいきました。

この度数の人は、理由のわからない「どうしても」を、ちゃんと行動に変えられるんです。

人を惹きつける魅惑

人魚の物語が昔から人の心をとらえてきたように、この度数の人にも不思議な魅力があります。
言葉にしにくい雰囲気、目を離せないオーラ。
君がいるだけで、その場に物語が生まれるんです。

理屈で説明するより、感じたままを大事にしたいですよね。
「ロマンチストだね」と言われたら、にっこりしておけばいいんです。
そのロマンこそ、君が人を惹きつける理由だから。

感じとる力

この度数の人は、とても感受性が豊か。
音、色、言葉のニュアンス、場の空気。
ほかの人が見のがす小さなものまで、ちゃんと感じとれます。

その力は、歌、絵、文章、人の相談にのる仕事など、心にふれる場所で大きく育ちます。

ときには、自分の気持ちに夢中になって、まわりの人の気持ちに気づきにくくなる日もあるかもしれません。
そんな日は、そばにいる人の顔を見て、「どう思う?」と聞いてみてください。
君の感受性は、人の心に向けたとき、もっと深くなっていきます。

ちょっとだけクセ

夕焼けの色がきれいだと、帰り道なのに足が止まってしまう。
思ったことをそのまま口にして、あとから「今の言い方、大丈夫だったかな」とそわそわする。
感じたままに生きている人の、かわいい一面です。

月明かりの入り江で、陸の歌に耳をすませている君。
その憧れが、新しい世界への入り口になっていきますよ。

自分の星がどの度数にあるか見てみる → ホロスコープの部屋