天秤座6度

場面とキーワード:Marc Edmund Jones『The Sabian Symbols in Astrology』(1953)。一部の場面は、原典の古い呼び方を今の言葉に言い換えています。訳と読みはオトマジカラボのオリジナル。

場面

The ideals of a man abundantly crystallized

男の人の理想が、たっぷりと形になって結晶している。

理想を自分の生き方で形にし、人の可能性まで伸ばす理想の体現者

キーワード

「体現(PERSONIFICATION):思い描いた理想を、君自身が生きた形にしていく」

「実現力」「理想」「成長」「可能性」「人間力」「完成度」

目指す方向性

  • 自分の理想の姿を、具体的な毎日の過ごし方として書き出すこと。
  • 言葉で語るより、まず自分がやってみせること。
  • 人の才能を見つけたら、本人にちゃんと伝えること。
  • 時間をかけて完成度を高める仕事や作品に取り組むこと。
  • 人付き合いは広さより、長く信じ合える深さを選ぶこと。

シンボルを読む

理想を自分の姿で見せる体現力

6度のキーワードは「体現」。
この度数の人は、思い描いた理想を、自分自身の生き方で形にしていく力を持っています。
「こうなりたい」を、口で語る前に、もう毎日の中でやっているんです。

天秤座は、風のサインの活動宮。
風は頭の中で理想を描く力、活動宮はそれを現実に向けて動かしはじめる力のことです。
頭の中の理想と、毎日の行動。
6度は、そのふたつがぴたりと重なるところです。

このシンボルからは、こんな物語が浮かびます。

小さな街角の家具工房。
若いころから「一生座れる椅子をつくりたい」と思ってきた職人の女性がいました。
削っては座り、座っては削る。
何十脚も試作を重ねた末に、ようやく一脚の椅子ができあがりました。
店に来た年配の紳士が腰かけて、しばらく目を閉じます。
「これは、あなたそのものだね」
工房のすみでは、弟子の青年が、彼女の手つきを真剣に見つめていました。

椅子でも、仕事でも、生き方でも。
長く思い続けた理想は、その人の姿になって表れます。

この度数の人は、理想を絵に描いたままにせず、生きた形にできるんです。

想像力で人の可能性を見つける力

この度数の人は、人の中にある可能性を見つけるのが得意です。
「この人、ここを伸ばしたらすごくなる」
そんな未来の姿が、自然と見えてしまうんです。

天秤座は、人と人の関係の中で成長していく星座。
自分の理想を育てることと、人の才能を育てることが、同じくらい楽しい。

だから、見つけた可能性は、つい本人に伝えたくなる。
君のひと言で、自分の力に気づく人がたくさんいます。

ただ、その場のノリで「この人となら」と期待をかけたり、うわべだけの付き合いを広げたりすると、あとで心がくたびれてしまうことがあります。
そうなったら、長く信じ合える人との時間に戻ってきて。
結晶は、時間をかけてゆっくり育つもの。
深い付き合いの中でこそ、君の理想はいちばんきれいに育っていきます。

ていねいに磨かれた人間力

この度数の人の魅力は、うわべより、中身の厚みにあります。
何年もかけて自分を磨いてきた人だけが持つ、落ち着いた人間力です。

だから、付き合いも自然と深くなります。
その場かぎりのつながりより、長く信じ合える関係を大事にする。
君のまわりには、本物の信頼が少しずつたまっていくんです。

理想を生きる人の姿は、それ自体がまわりへのメッセージ。
君が形にした理想を見て、「私もやってみよう」と思う人が、きっとどこかにいます。

ちょっとだけクセ

出会って5分で「この人とは気が合う!」と盛りあがり、あとで「思ってたのとちがった」となる。
大人数の集まりのあとは、なぜかどっと疲れている。
人の可能性を信じたい気持ちが、それだけ強いんですね。

ひとりの人の理想が、たっぷりと形になって結晶している。
それは、君がこれから毎日の中で育てていく姿でもあります。

自分の星がどの度数にあるか見てみる → ホロスコープの部屋