魚座10度

場面とキーワード:Marc Edmund Jones『The Sabian Symbols in Astrology』(1953)。一部の場面は、原典の古い呼び方を今の言葉に言い換えています。訳と読みはオトマジカラボのオリジナル。

場面

An aviator in the clouds

雲の中を飛ぶ飛行士。

高い視点から全体を見わたし、先の先まで描ける未来の設計者

キーワード

「観察(OBSERVATION):高いところから全体を見わたして、君は先まで見通せる」

「俯瞰」「長期計画」「視野の広さ」「判断力」「自由」「先見」

目指す方向性

  • 目の前の問題は、一度ひいた目線で全体から見直すこと。
  • 一年後、五年後、十年後の計画を、ざっくり描いておくこと。
  • 企画、戦略、研究など、先を読む力を生かせる仕事を選ぶこと。
  • 高い視点で見つけたことを、まわりの人にわかる言葉で伝えること。
  • ひとりで考える自由な時間と、人と過ごす時間の両方を大事にすること。

シンボルを読む

全体を見わたす俯瞰の力

10度のキーワードは「観察」。
この度数の人は、高いところから全体を見わたして、先の流れまで見通す力を持っています。
みんなが目の前の一歩で迷っているとき、君には道全体の形が見えているんです。

魚座は、水のサインの柔軟宮。
水は境目をこえて広がっていく性質、柔軟宮は視点を自由に切りかえられる力のことです。
魚座を守る海王星は、境目をとかして、全体をまるごとながめる星。
その力が、この度数では「空から見わたす目」になっています。

こんな物語はどうでしょう。

霧の深い朝の、郵便飛行機の操縦席。
ベテランの女性パイロットが、白い雲の中を飛んでいました。
窓の外は、どこを見ても真っ白。
それでも彼女は計器を読み、少しずつ高度を上げていきます。
ある瞬間、雲がぱっと切れて、見わたすかぎりの青空が広がりました。
雲の海の向こうに、山々の頂が並んでいます。
「着陸する谷は、あの二つの山のあいだね」
彼女は迷わず、機首をそちらへ向けました。

雲の中であわてずに、高いところまで上がってから道を探す。
この度数の人は、そうやって全体を見てから、確かな判断ができるんです。

長い目で描く計画力

この度数の人は、長期計画が得意です。
今日のことだけでなく、一年後、十年後の景色まで想像できる。

魚座を守る、もう一方の星は木星。
木星は、遠くまで広がる視野の星です。
先を見る目があるから、目先の損得にふりまわされにくいんです。
まわりの人が不安なときにも、「この先はこうなっていくよ」と地図を見せてあげられます。

自由な視点と地上をつなぐ力

この度数の人は、自由な心の持ち主です。
高いところから世界をながめる時間が、君には欠かせません。

ただ、空の上が気持ちよすぎて、なかなか地上に降りてこなくなることも。
高いところで見つけたことは、地上の誰かと分け合ってこそ役に立ちます。
「上から見たら、こうだったよ」と話しに降りてくる。
それができたとき、君の先見の明は、みんなの道しるべになるんです。

魚座の最初の10度は、ここでひと区切り。
にぎやかな市場から始まった10度は、ここで雲の上の高さまで上がってきました。

ちょっとだけクセ

旅行の計画は完璧なのに、当日の持ち物を玄関に置き忘れる。
展望台に行くと、帰る時間を忘れて景色をながめている。
目線がいつも遠くにある証拠ですね。

雲を抜けた先に、どこまでも広がる青い空。
飛行士の目で見れば、今日の悩みも、ずいぶん小さく見えるはずです。

自分の星がどの度数にあるか見てみる → ホロスコープの部屋