魚座16度

場面とキーワード:Marc Edmund Jones『The Sabian Symbols in Astrology』(1953)。一部の場面は、原典の古い呼び方を今の言葉に言い換えています。訳と読みはオトマジカラボのオリジナル。

場面

The flow of inspiration

ひらめきが、流れこんでくる。

静かな心でひらめきを受けとり、役に立つ形にする創意のアイデアマン

キーワード

「創意(INGENUITY):静かな心で受けとったひらめきを、君は役に立つ形にできる」

「インスピレーション」「発想力」「静けさ」「受信力」「工夫」「実用性」

目指す方向性

  • 心を静かにして、ひらめきを受けとる時間をつくること。
  • 思いついたことを、すぐメモして形にしはじめること。
  • アイデアを、人の役に立つ道具や仕組みにすること。
  • 頭で考えすぎず、ふと浮かんだ感覚を信じること。
  • ひらめく時間と手を動かす時間を、両方大事にすること。

シンボルを読む

ひらめきを受けとる力

16度のキーワードは「創意」。
この度数の人は、ひらめきを受けとる、澄んだ感覚を持っている人です。
しかも、受けとったものを、ちゃんと役に立つ形にできます。

魚座は、水のサインの柔軟宮。
守護星は、夢と想像の海王星と、広がりと恵みの木星です。
水は境目なくしみこむ感受性、柔軟宮はどんなものでも受け入れる器の広さのことです。
その器に、海王星が運んでくるひらめきが、すっと流れこんでくるんです。
15度で準備の力を身につけた人が、16度では、その整った心にひらめきを迎え入れていきます。

たとえば、こんな一日があります。

森のそばの、家具職人の工房。
職人の女の人は、何日も同じ椅子の形に悩んでいました。
考えるのをやめて、裏の小道を散歩していたとき。
倒れた木に腰かけた瞬間、背中にぴたりと沿う角度が、ふっとわかったのです。
急いで工房に戻り、木くずだらけの紙に線を引きました。
できあがった椅子に座った近所のおじいさんは、「これなら一日じゅう座っていられる」と笑いました。

ひらめきは、がんばって考えている最中より、力が抜けたときにやってくる。

この度数の人は、その流れをつかまえて、暮らしを便利にする形にできるんです。

静けさが、アイデアの入り口

この度数の人にとって、静かな時間はさぼりではありません。
アイデアの通り道をあけておく、大事な時間です。

散歩、お風呂、ぼんやり窓の外を見る時間。
そういうときに浮かんだことは、君の宝物です。
頭の中がにぎやかすぎる日は、ひらめきが入ってくるすき間もなくなってしまいます。

受けとったら、形にする

ひらめきは、受けとっただけでは、まだ夢のまま。
この度数の人の本当の強さは、それを工夫して、使えるものに変えられるところです。

ときには、思いつくばかりで、どれも途中のままになっている日もあるかもしれません。
そんな日は、いちばん心が動いたアイデアに、十分だけ手をつけてみてください。
小さな形になれば、ひらめきは、人の役に立つ答えへと育ちはじめます。

ちょっとだけクセ

いいことを思いつくのは、決まってお風呂の中か、寝る直前。
スマホのメモが、自分でも読めない走り書きでいっぱいになっている。
受けとる感覚が、いつも開きっぱなしのしるしですね。

静かな部屋に、ひらめきが流れこんでくる。
それを受けとめる器は、もう君の中にできあがっています。

自分の星がどの度数にあるか見てみる → ホロスコープの部屋