射手座8度

場面とキーワード:Marc Edmund Jones『The Sabian Symbols in Astrology』(1953)。一部の場面は、原典の古い呼び方を今の言葉に言い換えています。訳と読みはオトマジカラボのオリジナル。

場面

Rocks and things forming therein

岩の中で、何かがゆっくり形をつくっていく(結晶や鉱物ができていくようす)。

時間をかけて流れを形にしていく、根気と創造力のプロデューサー

キーワード

「形成(COMPOSITION):時間をかけて、君は物事の流れを形づくっていける」

「創造力」「根気」「積み重ね」「内なる力」「つくり直す力」「熟成」

目指す方向性

  • すぐに結果が出なくても、続けた時間を信じること。
  • 何度でもつくり直せる計画を立てること。
  • 企画、編集、ものづくりなど、ばらばらのものをまとめる仕事を選ぶこと。
  • 考えがまとまらない日は、手を動かしてから考えること。
  • 自分の中で育っているものを、ときどき言葉にしてたしかめること。

シンボルを読む

時間をかけて形をつくる力

8度のキーワードは「形成」。
この度数の人は、時間をかけて、物事の流れを自分の手で形にしていける人です。
すぐに答えが出なくても、あせらずに育てていけるんです。

射手座は、火のサインの柔軟宮。
火は生み出す熱、柔軟宮は形を変えながら進む力のことです。
7度で外の世界へ出会いを広げた人が、8度では、その経験を内側でじっくり固めていきます。
外へ向かう射手座の中で、いったん自分の内側に目を向ける度数なんです。

岩の中の結晶は、長い時間と熱と圧力の中で、少しずつ形になっていきます。
そこから、こんな物語を思いうかべてみました。

ぶどう畑の地下にある、古いワインの貯蔵庫。
醸造所を継いだ若い女性は、はじめて仕込んだワインの味にがっかりしていました。
でも彼女は、樽を捨てずに、毎月味をたしかめ続けます。
温度を変え、樽の場所を変え、記録をつける。
三年目の冬、樽から注いだワインは、深い赤に光っていました。
「待っていたのは、私のほうだったのかも」と、彼女は笑いました。

この度数の人は、目に見えないところで育っているものを、信じて待てるんです。

何度でもつくり直す根気

この度数の人は、つくり直す力を持っています。
一度うまくいかなくても、材料を組みかえて、もう一度形にできる。

射手座の柔軟さは、あきらめる柔らかさではなく、やり方を変える柔らかさ。
だから、同じ場所で止まらずに、少しずつよくしていけるんです。

「まだやってるの?」と聞かれることもあるでしょう。
その「まだ」の時間が、君の作品を熟成させています。

内なる力をまとめる創造力

この度数の人の中には、たくさんのアイデアや気持ちが、いつも動いています。
それが形になると、人をおどろかせる創造力になるんです。

ただ、形になる前の時期は、頭の中がもやもやして落ち着かないもの。
何を考えているのか、自分でもわからない。
そういう時期は、まとめようとするより、思いついたことを紙に全部書き出すくらいでちょうどいい。
ばらばらのかけらが、ある日すっとつながりはじめます。

積み重ねた時間は、うそをつきません。
内なる力を、長く残る形に変えていけるのが、この度数の人です。

ちょっとだけクセ

途中まで書いたノートや作りかけの作品が、引き出しにたくさん眠っている。
一度しまったアイデアを、何年もたってから急に引っぱり出してくる。
君の中では、全部がちゃんと育っている途中なんです。

岩の奥で、ゆっくり形をつくっていく結晶。
見えないところで、今日も少しずつ育っています。

自分の星がどの度数にあるか見てみる → ホロスコープの部屋