蠍座11度

場面とキーワード:Marc Edmund Jones『The Sabian Symbols in Astrology』(1953)。一部の場面は、原典の古い呼び方を今の言葉に言い換えています。訳と読みはオトマジカラボのオリジナル。

場面

A drowning man rescued

おぼれかけた人が、無事に助け出される。

大変なときほど底力がわく、勇気と生命力のサバイバー

キーワード

「無事(SAFETY):生まれ持った勇気が、君を大変なときにも守ってくれる」

「勇気」「救い」「生命力」「立ち直る力」「責任感」「守られる力」

目指す方向性

  • ピンチのときこそ、落ち着いて自分を信じること。
  • 自分の体と心を、まず自分で守ること。
  • 助けを求めることも、勇気として大事にすること。
  • 乗りこえた経験を、つくる力の熱に変えること。
  • 引き受けたことに、最後まで責任を持つこと。

シンボルを読む

ピンチで底力を出す勇気

11度のキーワードは「無事」。
この度数の人は、大変なときほど底力が出る人です。
いざというとき、生まれ持った勇気が君を守ってくれます。

蠍座は、水のサインの固定宮。
水は心の深さ、固定宮はひとつのことをじっと持ちこたえる力のことです。
だから、心が波立つ場面でも、奥のほうではちゃんと踏んばれます。
11度は、蠍座の真ん中へ入っていく入り口。
ここから、蠍座らしい深さがぐっと濃くなっていきます。
蠍座の大きなテーマは「生まれ変わり」。
大変なできごとをくぐるたびに、前より強い自分になっていく力です。

思い浮かぶのは、こんな場面です。

夏の終わりの、海辺の町。
泳ぎに出た若い男の人が、沖のほうへ流されそうになりました。
彼は手足をばたつかせるかわりに、大きく息を吸って、あお向けに浮かびます。
空を見ながら、ゆっくり片手をふりました。
それに気づいた見張りのボートが、まっすぐ迎えにきます。
岸に上がった彼は、毛布にくるまって「助かったー」と笑っていました。

あわてずに浮かんで手をふったあの一瞬が、彼を岸まで運んだんです。

この度数の人は、いちばん大変な場面で、自分を助ける選択ができるんです。

助けを呼べるのも、強さ

この度数の人の勇気には、「助けて」と言える強さもふくまれています。
ひとりで抱えこむより、声を上げるほうを選べる人です。

手をふったから、ボートは来てくれました。
困ったときに声を上げられる人は、まわりの人にも、助けるチャンスを渡せます。
それも立派な勇気です。

一度救われたことのある人は、人の苦しさに気づくのが早い。
今度は君が、誰かを迎えにいく側になれます。

ゆれる心を、つくる熱に

この度数の人は、感じる力がとても強い人です。
小さなできごとにも、心が大きく動きます。

そのぶん、気持ちがゆれて、にぎやかな刺激がほしくなる夜もあります。
そんな夜は、刺激で気をまぎらわすより、ゆれた気持ちをノートや作品にぶつけてみてください。
心の波の大きさは、そのまま、つくるものの熱になります。

書く、描く、歌う、料理する。
形はなんでもかまいません。
大きくゆれた経験のある人ほど、人の心を動かすものがつくれます。
立ち直ってきた日々は、君だけの素材です。

一度引き受けたことは、最後まで持ちこたえる。
大変な場面をくぐってきた人の言葉には、重みと温度があります。

ちょっとだけクセ

道に迷っても、なぜか最後は目的地に着いている。
締め切りぎりぎりになると、急に集中力が3倍になる。
土壇場に強いのは、君の中の勇気がいつも起きている証拠です。

おぼれかけた波の中から、しっかりと引きあげられる人。
大変な場面をくぐるたびに、君はまた強くなっていきます。

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