蠍座20度

場面とキーワード:Marc Edmund Jones『The Sabian Symbols in Astrology』(1953)。一部の場面は、原典の古い呼び方を今の言葉に言い換えています。訳と読みはオトマジカラボのオリジナル。

場面

A woman drawing two dark curtains aside

女の人が、二枚の暗いカーテンを左右に開けている。

見えない先へも自分の手で道を開く、度胸のある開拓者

キーワード

「勇気(DARING):暗いところも開けて進む、くじけない心が君にはある」

「挑戦」「くじけない心」「開拓」「度胸」「覚悟」「新しい景色」

目指す方向性

  • 先が見えなくても、最初の一歩をふみ出すこと。
  • こわさを感じながらも、やりたいことに挑むこと。
  • うまくいかなくても、くじけずに次を試すこと。
  • まだ誰も見ていない景色を、自分で見にいくこと。
  • 切りひらいた道を、あとから来る人にも見せること。

シンボルを読む

暗いところも開けて進む度胸

20度のキーワードは「勇気」。
この度数の人は、先が見えない場所にも、自分から入っていける人です。
くじけない心で、新しいことに次々と挑めます。

蠍座は、水のサインの固定宮。
水は目に見えない奥のほうを感じとる力、固定宮は一度決めたら引かない覚悟のことです。
蠍座は、深いところまで入りこんで、そこから生まれ変わる星座。
20度は、蠍座の真ん中の締めくくりです。
11度から深めてきた力が、ここで「開けて進む勇気」になって表に出てきます。

このシンボルからは、こんな物語が浮かびます。

長いあいだ空き家だった、町角の古い家。
その家を買った女の人が、はじめて中に入ります。
部屋は暗く、ほこりのにおいがしました。
窓には、重たい二枚のカーテン。
彼女は少しだけ息をのんで、両手でそれを左右に開けました。
光がいっきに入りこみ、床の木目がつやつやと浮かび上がります。
「ここで、お店を開こう」
その日のうちに、彼女は看板の文字を考えはじめていました。

暗い部屋に入るのは、少しこわかったはずです。
それでも開けたから、新しい景色が見えました。

この度数の人は、こわさを抱えたままでも、新しい一歩をふみ出すことができるんです。

こわくても進む覚悟

この度数の人の勇気は、こわさとちゃんと一緒にいます。
ドキドキしながら、それでも手をのばす。
それが、本物の度胸です。

新しい仕事、知らない土地、はじめての挑戦。
やりたいことの前で足がすくむ日も、君は最後には前に出ます。
一度決めたら引かないのは、固定宮らしい覚悟なんですよね。

こわいのは、それだけ本気だから。
本当にやりたいことほど、足はすくみます。
そのドキドキを感じながら一歩出たとき、君の中で何かが生まれ変わります。
うまくいかない日があっても、君はまた次のカーテンに手をかけます。

見た目より、その先の景色

カーテンを開けるしぐさは、ちょっと目立ちます。
開けたあとの景色より、開ける自分がどう見えるかが気になる瞬間もあるかもしれません。

そういう瞬間には、カーテンの向こうに何を見たかったのかを思い出してみてください。
君が本当にほしいのは、拍手より、新しい景色のほう。
そこに目を向けたとき、君の挑戦はもっと遠くまで届きます。

開けたカーテンの向こうで見つけたものは、人にも話してみてください。
「行ってみたら、こうだったよ」
その一言が、まだ迷っている誰かの背中を押します。

ちょっとだけクセ

「やったことないけど、なんとかなる」と言って引き受けている。
旅先では、ガイドブックにのっていない道にわざわざ入っていく。
その好奇心と度胸が、君をいつも新しい場所へ連れていきます。

二枚の暗いカーテンが、左右にゆっくり開いていく。
その向こうの光の中へ、一歩ふみ出す君。

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