牡牛座1度

場面とキーワード:Marc Edmund Jones『The Sabian Symbols in Astrology』(1953)。一部の場面は、原典の古い呼び方を今の言葉に言い換えています。訳と読みはオトマジカラボのオリジナル。

場面

A clear mountain stream

山から流れてくる、すんだ小川。

決めた道をまっすぐ進み、才覚で実りをつかむ一途な実力派

キーワード

「才覚(RESOURCEFULNESS):決めた道をまっすぐ進むほど、君の中から力がわいてくる」

「純粋さ」「まっすぐさ」「源」「清らかさ」「流れに乗る」「湧き出る力」

目指す方向性

  • やると決めたことを、一本の道にしぼって続けること。
  • 自分の「好き」と「得意」を、すべての源として大事にすること。
  • 手を広げたくなったら、今の道の先にあるかどうかで選ぶこと。
  • 続けてきた技術や経験を、仕事の武器として堂々と使うこと。
  • 心がにごったら、自然の中で頭と体をすすぐこと。

シンボルを読む

決めた道で力がわいてくる才覚

1度のキーワードは「才覚」。
この度数の人は、決めた道をまっすぐ進むほど、内側から力がわいてくる才覚を持っています。
やりくり上手で、手元にあるものから、ちゃんと成果をつくり出せるんです。

牡牛座は、地のサインの固定宮。
地は目に見える形や五感、固定宮は手にしたものを保ち、育て続ける力のことです。
そして1度は、牡牛座にある30の度数のいちばん最初。
牡羊座で生まれた勢いが、はじめて地面におりて、流れる道を見つけるところです。

このシンボルからは、こんな物語が浮かびます。

山あいの小さな村。
パン屋の娘は、毎朝、夜明け前に起きて生地をこねていました。
友だちは町へ出て、いろんな仕事を試しています。
それでも彼女は、村の湧き水で仕込むパンを、毎日焼き続けました。
十年がたつころ、遠くの町からも、そのパンを買いに人が来るようになっていました。
「特別なことはしていないの。同じ水で、同じように焼いているだけ」
彼女はそう言って、今朝も窯に火を入れます。

流行りの道を追いかけるより、自分の水脈を信じて掘り続ける。
あのパン屋の娘のまっすぐさは、この度数の人の中にもあります。

この度数の人は、まっすぐ続けた時間を、そのまま実りに変えられるんです。

にごらない純粋さ

この度数の人は、心の中に、にごらない純粋さを持っています。
「好き」や「やりたい」が、わき出たばかりの水のようにすんでいるんです。

地のサインは、五感で確かめたものを信じます。
だからこの度数の人は、人のうわさより、自分の手ざわりで選べる人。
ほんとうにおいしいもの、ほんとうに気持ちいいもの。
それを見分ける感覚が、まっすぐな選択を支えています。

まわりが次々と新しいことに飛びつく中で、君は同じことを続けている。
「もったいない」と言われても、それでいいんです。
続けた人にしか見えない景色が、ちゃんとあるんだから。

あれもこれもと手を広げたくなる時期も、ときにはやってきます。
迷ったときの問いは、「これは、私の流れの先にある?」のひとつだけ。
答えがはっきりするほど、君の力はまた一本にまとまっていきます。

源から湧き出る力

山の小川は、いちばん上の源から、少しずつ水が集まってできます。
この度数の人の力も、自分の奥にある源から、わき出してくるもの。
外から借りてきた力ではないから、なかなか尽きないんです。

牡牛座の入口にいるということは、豊かさの「最初の一滴」を持っているということ。
今は小さな流れでも、続けるうちに川になり、まわりの畑までうるおしていきます。

流れに乗るというのは、ただ流されることとはちがいます。
自分の道を決めて、そこに力を注ぎ続けること。
それができるから、この度数の人は、才覚で大きな成果にたどりつけるんです。

ちょっとだけクセ

一度気に入ったお店ができると、何年も同じメニューを頼み続ける。
新しいアプリを入れても、結局いつものノートに書いてしまう。
それだけ、自分に合うものを見つける目がたしかなんです。

山から流れてくる、すんだ小川。
その水は、今日も源から途切れずにわき出しています。

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