牡牛座5度

場面とキーワード:Marc Edmund Jones『The Sabian Symbols in Astrology』(1953)。一部の場面は、原典の古い呼び方を今の言葉に言い換えています。訳と読みはオトマジカラボのオリジナル。

場面

A widow at an open grave

夫を亡くした女の人が、ひらかれたお墓のそばに立っている。

区切りを受けとめて、何度でも歩き出せるしなやかな再出発のプロ

キーワード

「立て直し(REORIENTATION):つらい出来事のあとも、君は向きを変えて進みなおせる」

「区切り」「受けとめる力」「再スタート」「気持ちの整理」「強さ」「新しい方向」

目指す方向性

  • ひと区切りがついたときは、ゆっくり気持ちを整える時間をとること。
  • 思いどおりにいかない出来事から、自分の本音を見つけること。
  • 予定が遅れても、別の道がないか落ち着いて探すこと。
  • 人の再スタートを支える、相談や寄りそいの仕事を育てること。
  • 終わったものに感謝して、新しい方向へ足を向けること。

シンボルを読む

何度でも向きを変えられる立て直しの力

5度のキーワードは「立て直し」。
この度数の人は、何かがひと区切りしたあとも、落ち着いて向きを変え、また歩き出せる人です。
がっかりする出来事さえ、自分を深く知るきっかけにできるんです。

牡牛座は、地のサインの固定宮。
地は現実を受けとめる力、固定宮は大事なものを長く抱き続ける力のことです。
大事に抱いてきたものだからこそ、「終わるもの」ともまっすぐ向き合える。
そして、ちゃんと区切りをつけられる。
それも、牡牛座の強さです。

場面は、夫を見送った女の人が、お墓のそばに立っているところ。
この度数が表しているのは、悲しみそのものより、「そこからどう向きを変えるか」のほうなんです。

このシンボルからは、こんな物語が浮かびます。

海の見える小さな町。
長年、夫とふたりで営んできた花屋を、女の人はひとりで開けることになりました。
最初の朝、彼女は、夫がいつも立っていた場所に、花を一輪そっと置きました。
「ありがとう。ここからは、私のやり方でやってみるね」
店先には、夫が好きだった白い花と、彼女が好きな黄色い花が並びました。
やがて、その明るい店先を目当てに、新しいお客さんが通ってくるようになりました。

大事なものに「ありがとう」を言えたとき、心はもう次の向きを見はじめています。
この度数の人は、区切りを受けとめて、新しい方向を選びなおせるんです。

気持ちを整えて受けとめる力

この度数の人は、受けとめる力の持ち主です。
思いどおりにいかないことがあっても、まずはそのまま受けとめて、ゆっくり気持ちを整えられる。

地のサインは、時間をかけて土を耕す星座。
あわてて答えを出さず、気持ちが落ち着くのを待てるんです。
その待つ時間が、次の一歩をしっかりしたものにしてくれます。

遅れや寄り道があっても、道はそのあとも続いていきます。
君は、その続きをちゃんと見つけられる人です。

気持ちが沈んで、しばらく動けない日もあるでしょう。
そんな日は、無理に前を向かなくていいんです。
窓を開けて、お茶をいれる。
それだけで、心は少しずつ向きを変えはじめます。

区切りから始まる再スタート

この度数の人は、終わりを、始まりに変えていける人です。

ひらかれた土は、新しい種をまく場所でもあります。
何かを見送ったあとの空いたスペースに、この度数の人は、また新しいものを植えていけるんです。

そして、そのたびに自分のことが少しずつわかっていく。
「私はこれを大事にしたいんだ」
「こっちへ進みたいんだ」
区切りのたびに、君の方向はよりはっきりしていきます。
何度でも向きを変えて歩き出せるしなやかさが、この度数の人の強さなんです。

ちょっとだけクセ

使い終わった手帳も、なかなか捨てられずに引き出しにしまってある。
何かが終わると、つい部屋の大そうじを始めている。
区切りをていねいに扱えるのは、大事にしてきたものが多いからです。

ひらかれたお墓のそばで、そっと顔を上げる女の人。
そのまなざしの先に、新しい季節が始まっていきます。

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