いったん終わらせて生まれ変わる、深い変容の星
基本データ
| ひと巡り | 約248年 |
|---|---|
| 1つの星座にいる期間 | 約11年〜30年あまり(軌道がゆがんでいて、進む速さが変わるため) |
| 守護する星座 | 蠍座(1930年に見つかった星なので、古典の守護星座はありません) |
| 分類 | 世代天体 |
キーワード
- 変容
- 再生
- 終わりと始まり
- 極限
- 根本
- 執着
- 心の奥
- 底力
しくみ
冥王星は、1930年に見つかった天体です。
2006年に、天文学では「準惑星」に分け直されました。
それでも占星術では、今も大事な天体として使い続けています。
天文学の分け方が変わっても、空の上での位置と動きは同じだからです。
名前は、ローマ神話で冥界(死者の国)を治める神プルートからきています。
冥界の王の名前のとおり、担当は、終わりと生まれ変わりです。
いったん根こそぎ壊れて、まったく別の形で立ち上がる変化。
心の奥にしまった本音や、ふだんは使っていない底力も、冥王星の担当になります。
小さく調整するより、根本から入れかえる。
冥王星の変化は、ゆっくり、そして元には戻らない形で進みます。
冥王星の軌道は大きくゆがんだ楕円で、太陽に近いほど速く、遠いほど遅く進みます。
そのため1つの星座にいる期間は、11年ほどから30年あまりまで、星座によって大きく違います。
世代天体の中でもいちばん遅いので、冥王星の星座は、同じ時代に生まれた人たちが共通して向き合う、深いテーマとして読みます。
守護する星座は、一度つながったものに深く入りこむ蠍座です。
蠍座はもともと火星が守っていた星座で、冥王星が見つかってから、今の守護星になりました。
天王星と水瓶座、海王星と魚座も、同じように発見のあとで守護星が加わった組み合わせです。
冥王星が強い人
冥王星が目立つホロスコープの人は、とことん向き合い、何度でも生まれ変わる力を持った人です。
冥王星が1ハウスや8ハウス・10ハウスにある人、太陽に冥王星が重なっている人がそうです。
- 中途半端がきらいで、やるなら徹底的にやる
- 人の本音や、隠している事情に気づいてしまう
- 表では静かでも、内側に強い意志を持っている
- 大きな別れや終わりを経験して、そのたびに強くなってきた
- 信じた相手や目標には、全力で深く関わる
この配置の人は、うわべだけのつきあいでは物足りなくなります。
その集中力は、研究や専門の仕事、人を支える仕事で大きな力になります。
ただ、何かを握りしめすぎると、苦しくなりやすいのもこの配置。
終わったものを手放したあとに、次の力が出てくる。
冥王星は、そのくり返しの中で強くなっていく星です。
12の組み合わせ
- 冥王星が牡羊座にあると、今生きている人の中にはいない配置。星の性質として読むと、始める力を根本から作り直すテーマです。
- 冥王星が牡牛座にあると、こちらも今生きている人にはいない配置。星の性質では、豊かさの考え方を底から入れかえるテーマです。
- 冥王星が双子座にあると、1882〜1914年ごろに生まれた世代の配置。今は星の性質として読むと、言葉や情報のあり方を根本から変えるテーマです。
- 冥王星が蟹座にあると、1912〜39年ごろ生まれ。家族やふるさと、守る場所の意味を問い直すことが共通のテーマです。
- 冥王星が獅子座にあると、1937〜58年ごろ生まれ。自分として生きることへの熱を、深いところまで掘り下げるのが共通のテーマです。
- 冥王星が乙女座にあると、1956〜72年ごろ生まれ。働き方や健康、暮らしの仕組みを根本から見直すことが共通のテーマです。
- 冥王星が天秤座にあると、1971〜84年ごろ生まれ。人との関係のあり方を、深いところから作り直すテーマを持ちます。
- 冥王星が蠍座にあると、1983〜95年ごろ生まれ。守護する星座で、心の奥や生と死のような深いテーマに向き合うことが共通します。
- 冥王星が射手座にあると、1995〜2008年ごろ生まれ。信じる考え方を、自分で根本から選び直すことが共通のテーマです。
- 冥王星が山羊座にあると、2008〜24年ごろ生まれ。社会の仕組みや組織を、土台から作り変えることが共通のテーマです。
- 冥王星が水瓶座にあると、2023年ごろから生まれている世代。仲間のつながりや、個人と社会の関係を根本から作り変えるテーマです。
- 冥王星が魚座にあると、2043年ごろから生まれる、これからの世代。見えないものとのつながりを、深く問い直すテーマと読まれます。
よくある勘違い・覚え方
- 1つの星座に長くいるので、親子や年の近いきょうだいで、冥王星の星座が同じことも珍しくありません。違いが出るのは、どのハウスにあるかのほうです。
- 冥王星の担当は、終わりだけではありません。この星では、終わりと始まりがいつもセットになっています。
- 記号の♇は、PとLを組み合わせた形。星の名前プルートの頭文字であり、この星を探すきっかけを作った天文学者パーシヴァル・ローウェルの頭文字でもあります。
冥王星のある場所は、あなたが長い時間をかけて深めていくテーマのありか。
すぐに答えが出なくても、年月の中で少しずつ見えてきます。