考える・話す・書く。情報を受け取って運ぶ、知性の星
基本データ
| ひと巡り | 約1年(太陽のそばを離れずに動くので、太陽とほぼ同じ) |
|---|---|
| 1つの星座にいる期間 | 早いと2週間ほど。逆行が重なると2か月ほど |
| 守護する星座 | 双子座・乙女座 |
| 分類 | 個人天体 |
キーワード
- 知性
- 言葉
- コミュニケーション
- 情報
- 学び
- 近くへの移動
- 商売
- 手先の器用さ
しくみ
水星は、太陽にいちばん近いところを回る惑星です。
地球から見ると、太陽から約28度より遠くへは離れません。
そのため、ホロスコープの水星は、太陽と同じ星座か、そのすぐ隣の星座にしか入らないんです。
太陽のすぐそばを速く走る星は、昔から「使いの役」とされてきました。
名前のもとになったローマ神話のメルクリウスは、神々の伝令で、商人と旅人の神です。
占星術でも、水星の担当は、考える、話す、書く、調べる、そして人と人のあいだで何かを運ぶこと。
近場への移動や、売り買いのやりとりも入ります。
中身そのものより、それをどう受け取って、どう渡すか。
頭の中の情報の通り道を映しているのが、水星です。
水星は1年に3回ほど、3週間くらいずつ、空で後ろへ下がるように見える時期があります。
これが「水星逆行」です。
地球と水星の進む速さの差でそう見えるだけで、実際に逆向きに走っているわけではありません。
占星術では、連絡や段取りの見直しが起きやすい時期として読まれてきました。
守護する星座は、双子座と乙女座の2つです。
双子座では情報を集めて広げる側、乙女座では集めたものを選り分けて整える側として働きます。
水星が強い人
水星が目立つホロスコープの人は、言葉と情報を扱うことが、そのまま得意分野になる人です。
水星が1ハウスや3ハウス・6ハウスにある人、双子座や乙女座に水星がある人がそうです。
- 気になったことは、その場で調べずにいられない
- 話すか書くかすると、頭の中がすっと整理される
- 人の話し方や口ぐせを、よく覚えている
- いくつものことを同時に進めるのが苦にならない
- 説明役や教える役を、自然と任される
情報の通り道が太い人は、入ってくる量も多くなります。
考えごとが止まらなくて眠れない夜は、紙に書き出して頭の外へ出すと、また回りはじめます。
12の組み合わせ
- 水星が牡羊座にあると、考えるより先に言葉が出る人。結論から話すので、話がどんどん進みます。
- 水星が牡牛座にあると、じっくり考えてから話す人。一度わかったことは、ぶれずに長く覚えています。
- 水星が双子座にあると、守護する星座にいる配置。話題が豊富で、情報を集めてつなぐ速さがとびぬけています。
- 水星が蟹座にあると、気持ちをこめて話す人。聞いた話を、そのときの空気ごと覚えています。
- 水星が獅子座にあると、自分の言葉で堂々と語る人。人前に立つほど、言葉に熱がこもります。
- 水星が乙女座にあると、水星がいちばん力を出しやすい配置。細かな違いに気づき、情報を正確に整理します。
- 水星が天秤座にあると、両方の言い分を聞いてから話す人。角の立たない言い方を選ぶのが上手です。
- 水星が蠍座にあると、表に出ている話の奥を読む人。調べると決めたことは、納得がいくまで掘り下げます。
- 水星が射手座にあると、細かい話より、大きな考え方をつかむ人。遠い世界や学びの話になると、言葉がはずみます。
- 水星が山羊座にあると、筋道を立てて話す人。役に立つ知識を、時間をかけて実務の力に変えていきます。
- 水星が水瓶座にあると、人と違う角度から考える人。新しい仕組みや技術の話に、真っ先に反応します。
- 水星が魚座にあると、理屈より感覚でわかる人。言葉にしにくいものを、詩や絵や音で伝えるのが得意です。
よくある勘違い・覚え方
- 水星逆行は、悪いことが起きる期間ではありません。やりとりの確認をいつもよりていねいにする時期、くらいに受け止めておけば十分です。
- 水星で見るのは、頭のよさより頭の使い方。速さが出る人もいれば、ていねいさが出る人もいます。
- ホロスコープを作ったとき、水星が太陽星座から2つ以上離れた星座に出ていたら、生年月日の入れ間違いを疑う合図になります。
情報を広げる水星か、選り分けて整える水星か。
12の組み合わせの中から、自分の言葉のくせを探してみてください。